この章では,配当計算と,関連する書類の作成について説明します。
処理メニューを開き「配当処理」タブを選びます。
全ての債権者の一覧が表示されます。
計算ボタンを押します。
この画面に配当に関係する金額を入力し,配当率を計算し,最後に配当額計算ボタンを押します。
今後の収入見込:今後の収入見込額を記入します。換価が終わっていない財産がある場合には,その評価額の合計が初期値として表示されています。
管財人報酬見込:裁判所が決定した額を記入します。
官報公告費用:官報に掲載する場合は,掲載費用を見積もります。(官報に公告しない場合は,この費用は0円です)
配当通知費用(切手):各債権者に配当のお知らせなどを行う場合の費用(切手代)を見積もります。
その他の支出見込:配当を債権者に振り込む場合,振込手数料を破産財団から支出する場合には,振り込み手数料の総額を忘れずに入れてください。
配当原資:収入の合計から支出(見込)の合計を引いた金額が入ります。(金額は修正可能です)
最後に配当率計算ボタンを押します。優先債権の配当率と一般債権の配当率が計算されます。なお,配当率は,手で修正しても構いません。
最後に配当額計算ボタンを押して,この画面を閉じます。
「最後配当処理を行う」にチェックマークが入っていない場合は,中間配当用として計算します。チェックマークが入っている場合は,最後配当用として計算します。
最後配当として計算する場合は,「配当額が1000円未満は受取らない」と指定されている債権者の配当額を他の債権者の配当額に分配します。
「端数調整をする」にチェックマークが入っている場合は,配当額の合計が,配当原資に一致するように端数の調整を行います。具体的には,配当原資と配当総額の差額を債権額の比率に応じて分配します。
各債権者毎に配当額が決まります。
配当表ボタンを押します。何タイプが候補が表示されますので,希望のものを選んでください。なお,配当表をCSVファイルに保存することも可能です。EXCEL等で独自の配当表を作成する場合は,これを利用してください。CSVファイルに出力する場合は,CSV出力ボタンを押してください。
各種申請書類に差し込む日付をここで設定します。
配当許可申請書ボタンを押します。何タイプか候補が表示されますので,希望のものを選んでください。
債権者宛に作成する配当の通知書を作成するには,「配当の通知書」ボタンを押します。何タイプか候補が表示されますので,希望のものを選んでください。
配当を実施したら,裁判所に配当実施報告書を作成して提出します。「配当実施報告書」ボタンを押して作成します。
配当を支払ったら,入出金処理の画面で,出金の科目「配当費用」で登録してください。出金の科目が「配当費用」にして,金額の欄をクリックすると,次のような画面が表示されます。
ここで,配当金を支払った債権者名を選んで,OKボタンを押してください。
上記の方法で処理すると,支払った配当額が,配当表の「過去に支払った配当額(中間配当)」欄に記載されます。
配当金を寄託する(確定していない別除権付債権等),破産債権のうち根抵当の極度額を超える部分について配当参加にチェックマークされていない場合は,寄託されるため,ここの金額は0円になります。
その他の書類で,「配当の通知の到達に係る届出書」「追加配当の計算報告書」が作成できます。