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レッスン4:個人再生手続き

個人再生手続の申立

申立書を作成する前に,申立書に添付する(あるいは金額が引用されるため)先に債権者一覧表と財産目録を作成してください。

(債権者一覧表の作成)

債権者一覧表タブをクリックして,個人再生用の債権者一覧表を表示します。各行をダブルクリックして,申立段階でわかっている内容を記入します(申立の後に,債権者から債権届出書が送付されてきますので,その段階で,正確な債権者一覧表を作成します。また,債権認否もその段階で行います。)

当初契約日欄は必ず記入してください(平成X年○月頃という表記も可能です)

債権者番号と債権番号は,当初契約日順に並びかえた後で,割り当てますので,空欄のままにしておいてください。すべての債権者の当初契約日等の入力が終わったら,右クリックをして,「当初契約日順に並びかえる」を実行します。そして,その後で,上から順にこの画面を開いて,「番号自動割当」ボタンを押して,債権者番号と債権番号を自動記入させてください。

(財産目録と清算価値算出)

続いて,債務者の財産を聞き取り財産目録を入力します。項目名の下の白い部分をダブルクリックして(白い行がない場合は,水色の行をダブルクリックして)財産項目を登録してください(追加のために,白い行が追加されます)。清算価値のほうは,その財産を売却・譲渡した場合に得られるだろう金額を入力します(売却価格がわからない場合は,その道の専門家にお問い合わせください。)

(可処分所得計算)

可処分所得計算画面に切り替えて,「収入ボタン」を押して,債務者の過去2年間の収入および支払った税金や社会保険料を登録します。続いて,本人の列をダブルクリックして,住宅費に関する情報を入力します。扶養家族がいる場合は,扶養家族の列をダブルクリックして,情報を記入してください。(扶養家族の欄が足りない場合は,扶養家族ボタンを押して,追加ボタンを押して,扶養家族の欄を追加してください。)最後に,「計算」ボタンを押して,1年あたりの可処分所得額や計画弁済総額の最低基準額を求めます。

(最低弁済額や弁済割合の決定)

書類作成画面の「各種設定」ボタンを押します。

裁判所選択ボタンを押して,申立を行う裁判所を指定してください。次に,個人再生のタイプを給与所得者等再生なのか小規模個人再生なのかを選択してください。選択に合わせて,その下の最低弁済額や弁済割合が変化します。

弁済割合は,希望の値に変更することができます(小数点以下の桁数)。弁済割合を入力すると,弁済額(=債権総額×弁済割合)が自動的に金額が変わります。

(再生手続開始申立)

書類作成画面にある「再生手続開始申立書」ボタンを押して,申立書を作成します。他にも,申し立てを行う地裁で指定されている書類を作成して,申し立てを行います。なお,債権者一覧表と財産目録は,それぞれ債権者情報,財産・清算価値の画面の印刷ボタンで作成します。

(債権認否)

債権届出書が届いたら,債権者一覧表を適宜訂正します。また,それを認めるかどうかの債権認否を行います。

(弁済計画案の作成)

弁済計画案の画面で,弁済計画を作成します。まず,返済対象額の総額を確認してください。各債権者の返済対象額は,各種設定で設定した「弁済額」を債権額によって按分した額が割り当てられています。1円未満の端数の扱いにより,この総額が,弁済額になっていないことがあります。適宜調整を行って,最低弁済額以上の返済になるように修正してください。

少額返済の特例を使う場合は,オプションボタンを押して,指定してください。また返済の頻度等は,返済頻度と債権者名が交わるセルをダブルクリックして変更することができます。(地裁によって,書式が微妙に異なります。地裁の書式に合わせて,返済計画案を作成してください。)

(開始決定後の書類作成)

書類作成の開始決定後のところにある書類を作成して,裁判所に提出してください。

 

Q.過払い状態の債権者が含まれる場合は,どうしたらよいでしょうか?

A.個人再生の債権者一覧表で過払状態の債権者を右クリックして,削除を選びます(灰色に変化するだけです)。この債権者は,個人再生の債権者には含まれなくなります。そして,財産目録のその他に,過払金の返還見込み額を記入してください。

Q.住宅ローンはどのように処理したらいいですか?

A.債権者一覧表に掲載して,債権の区分を「住宅資金貸付債権」にしてください。次に,住宅資金特別条項タブをクリックして,「初期化」ボタンを押します。住宅資金特別条項を申し込む債権者が一覧表示されます。ダブルクリックで,さらに詳しい情報を入力できます。なお,この画面で,返済方法を199条のどの条項を使うと,再生期間中の住宅ローンの額がいくらかになるかシュミレーションする機能があります。